事業創造エコシステムの実現
DeNAは「Delightの創造に挑戦し続ける永久ベンチャー」として、挑戦する人を支援し、その成果を次の挑戦へ還元するエコシステムの形成を目指します。
「高速回転で行う0→1の挑戦」から、有望な事業を目利きして拾い上げる「Pick(ピック)」(機能)、リソースを注いで事業を伸ばす段階「Growth(グロース)」を経て、相互に支え合う構造化された収益事業へ——事業が生まれ、育ち、その成果が次の挑戦へ還元されていく循環を目指します。
この循環の中では、自社事業の営業収益だけを成功と定義するのではなく、パートナーとの協業や、事業を育ててベストオーナーへExitする形などによって得られるエクイティ収益も、本質的な事業成果と定義します。
DeNAはこれまで、人材力を背景に数々の革新的な事業を生み出してきた一方で、それらを組み合わせて強固な構造をつくる取り組みは十分ではありませんでした。
経営資源、人材、学び、成果を次の成長機会へと還元しながらこの循環をさらに強固にしていくこと、すなわち事業創造エコシステム(Delight創造エコシステム)の実現こそが、私たちの目指す姿です。
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■成長にむけた重点施策
- 1.事業創造エコシステムの実現
- 2.M&Aの活用
- 3.AIネイティブ組織の実現
- 4.マーケティング共通基盤等、横串機能の強化
事業創造エコシステムの実現

高速回転で行う0→1の挑戦
事業を生み出すスピード感、すなわちトライアル・アンド・エラーの回転数を高めることを目指します。単なる速さではなく、世の中に新しいDelightを届けるという方向性を持ったベクトルとしての回転数を意味します。自社内の0→1の挑戦に加え、デライト・ベンチャーズ等の枠組みを通じて、国内外の事業機会・成長機会を最大限に捉えます。出資するだけでなく、スタートアップ向けにGo to Market支援等を行い、ともにグロースの加速も図ります。
事業創造アプローチ
社内発の新規事業から、資金・プログラムを通じた外部スタートアップとの連携まで、人・資金・仕組みの多様な形で0→1の事業創造を後押ししています。

0→1の挑戦から生まれた事業を育てる -ピック・グロース-
数多くの0→1の挑戦として社内で生み出した新規事業やM&Aを行ったスタートアップには、DeNAは事業会社として、当社のリソース・アセットを注ぎ、最大限のバリューアップに取り組みます。構造的な収益事業に育てあげて営業収益を得ることが基本ではありますが、一方で、事業のベストオーナーへのExitなどから得るエクイティ収益も当社が行ったバリューアップの証として、経営の重要な指標の一つ と位置付けています。
ベロシティを通じて事業を生み、育て、その成果を次の挑戦へと還元し続けること――それが、DeNAが「永久ベンチャー」であり続けるための挑戦の起点です。
発展的なExit・エクイティ収益によるリターン
DeNAは、人材や事業を囲い込みません。かつて新規事業として立ち上がったタクシーアプリが、JapanTaxi(株)との事業統合や座組の変更を経て成長し、2026年に東証グロース市場へ上場したGO(株)の歩みは、そのピック・グロースを経て発展的なExitへとつながった一つの実証例です。
また、DeNAが社内新規事業やスタートアップ投資として生み出してきた事業の多くは、パートナーとの協業やベストオーナーへのExitを通じて、その後も成長を続けています。各事業が常に最大のDelightを生み出せるよう、最もふさわしいオーナーを検討し、必要に応じて事業の売却や分社化も行っています。
十分に構造化された収益事業
0→1の挑戦、ピック・グロース、発展的Exitという循環に加えて、DeNAの中にはすでに構造化が進み、自律的な成長段階に入っている事業もあります。
スポーツ・スマートシティ事業は、まさに「構造化された収益事業」です。横浜DeNAベイスターズや横浜スタジアムの運営を核に隣接領域へ事業を拡げた「BASEGATE横浜関内」や、これまでの成功ノウハウを活かしながら推進する「Kawasaki Arena-City Project」などの事業によって収益構造を水平・垂直に拡大しています。
今後は、スポーツを中心としたリアルIPコンテンツとベニューを持つ強みを活かし、自主興行の運営で培ったケイパビリティ・ノウハウをリアルエンターテインメント産業全体へ展開します。 イベントの企画・制作、チケット、ファンクラブを重点に顧客体験を向上するソリューションを、外部のIPホルダー、音楽をはじめとした幅広い興行主へ提供していきます。
スポーツ・スマートシティ事業のビジョンとして「リアルエンターテインメントの力で、想像を超える感動と熱狂を」を新たに掲げ、産業の課題解決を通じて、より多くの顧客にDelightを提供していきます。
こうした構造化が十分に進んだ事業については、成長や収益性の担保とセットで一定の自律性を認め、さらに力強い成長を後押ししていきます。
■スポーツ・スマートシティ事業の戦略と構造化の進展

成長加速に向けた全社的な取り組み
グループ全体の成長を加速するため、これに加えて下記の3つを成長に向けた重点施策として推進しています。
成長のスピードそのものを引き上げるM&Aの積極活用、長期的な成長のため、AIを前提とした環境変化に強い組織の実現(AIネイティブ組織の実現)、そしてグループ横断で共通の武器を持つための横串の取り組み(マーケティング共通基盤等、横串機能の強化)です。
M&Aの積極活用 (スタートアップ以外)
成長の加速には、インオーガニックのアプローチも活用しています。シナジーがあるコア成長領域を最優先として、スタートアップ以外もM&A対象として積極的に検討していきます。資本コストを意識した投資に関するガイドラインに基づき、特に大規模投資においては、ROE目標に対する具体的な貢献度を踏まえ、資本効率を最大限に意識した意思決定プロセスを徹底しています 。
AIネイティブ組織の実現
DeNAは早くからAIを実務に取り入れており、全社の生産性は着実に向上しています。開発領域にとどまらない日常業務すべてにおいてAI活用が浸透しており、成功した取り組みを社内で横展開しています。こうして生まれた人的リソースは、新規事業や収益を生む活動へと大胆にシフトしており、AIを前提として最適化された組織への移行を進めています。
マーケティング共通基盤等、横串機能の強化
各事業が単独で成長を目指すだけでなく、共通の武器を持つための横串の取り組みを加速します。
当社グループの複数事業で共通利用できる「DeNAアカウント」は、2024年12月より運用しており、2025年より「BAYSTARS STAR GUIDE」等、まずは横浜DeNAベイスターズ提供のサービスから順次導入しています。
今後、グループの様々な事業・サービスとの連携やシナジーを深め、マーケティング基盤として発展を目指していきます。
