知的財産・無形資産を通じた価値創造
基本的な考え方
DeNAグループは、「一人ひとりに 想像を超えるDelightを」というMission(企業使命)をはじめとするミッション・ビジョン・バリューを起点とし、マテリアリティと成長戦略(中期経営計画)を連動させ、中長期的な視点に基づきその実践を推進しています。
この考え方のもと、「技術の強化・新技術への対応と牽引」や「多様性を活かす機会と挑戦の場の提供」を、マテリアリティとして特定し、知的財産・無形資産による価値創造を目指します。
このマテリアリティの推進にあたり、当社グループの全ての役職員は事業活動の指針である「DeNAグループ行動規範」を遵守します。同規範では、知的財産を含む有形・無形の会社資産を正当な権限及び目的をもってのみ利用するとともに、適切に管理・保全し、その価値の維持に努めることを定めており、これを基本姿勢として、知的財産・無形資産に対する取り組みを推進していきます。
当社グループの持続的な成長と企業価値向上の原動力となるのが、創業以来培ってきた「エンターテインメント」を中核とする、技術、ブランド、データ、そして事業を創出する人材と組織文化といった「知的財産・無形資産」です。
これら無形資産を事業戦略と一体として捉え、多様な事業領域に展開・応用することで、DeNAグループならではのユニークな顧客価値を創出し事業競争力の強化を図ります。
同時に、他者が保有する正当な知的財産権を尊重し、関連法令を遵守した公正な事業活動を行うことも、企業としての重要な責務であると認識しております。
これらの活動を通じて、社会からの信頼を基盤とした持続的な成長を実現し、社会全体の発展に貢献していきます。
マテリアリティ戦略
DeNAグループは、「基本的な考え方」に基づき、以下の3つを柱とする知的財産戦略を推進しています。
事業競争力を最大化する知財ポートフォリオの構築と再編
各事業領域の特性を鑑み、事業の優位性を確立・維持するための知財ポートフォリオを継続的に構築・再編していきます。技術を知的財産権により保護するだけでなく、ブランド、コンテンツ、及び事業運営を通じて培われたノウハウといった無形資産を戦略的に組み合わせ、模倣困難性の高い競争力の追求に努めます。
データとAI技術の戦略的活用
事業を通じて得られる多種多様なデータを重要な経営資産と位置づけており、プライバシー保護と情報セキュリティを徹底した上で、AI技術などを活用し、新たな顧客価値の創出やサービスの質の向上に繋げていきます。これにより、データドリブンな事業運営を一層加速させていきます。
●AI技術に関する研究開発の取り組み
技術・モノづくり
●データ活用におけるプライバシー保護や情報セキュリティに関する考え方
プライバシーポリシー
情報セキュリティ
AIポリシー
オープンイノベーションによる価値共創
産学連携
自社が有する知的資産の活用に加え、大学、研究機関、スタートアップ、及びパートナー企業が有する優れた技術やアイデアを積極的に取り入れています。具体的には、ヘルスケアやAI領域における共同研究、ライブストリーミング事業(Pococha等)での学術連携に加え、スポーツ・スマートシティ事業を通じた自治体・地域社会との連携(まちづくり)なども幅広く推進しています。このように各事業領域において多様な知見やネットワークを掛け合わせることで、新たな事業機会の創出や社会課題の解決を目指していきます。
●これまでの協業事例や取り組み
コーポレートサイト
ニュース
スタートアップ支援と共同創出
また、DeNAグループは、「For & With
Startups」を掲げ、日本発のグローバルスタートアップが生み出されるエコシステムの構築を目指しています。当社が持つ事業立ち上げの経験やノウハウといった無形資産を活用し、独立系ベンチャーキャピタル「デライト・ベンチャーズ」を通じた支援に加え、DeNA本体からの直接投資や資本業務提携も積極的に推進しています。
スタートアップへの資金やノウハウ提供といった多角的な『支援(For)』にとどまらず、AIをはじめとする最先端技術の領域において『共創(With)』を推進し、対等なパートナーとして新たな事業機会の共同創出を目指していきます。
デライト・ベンチャーズ
推進体制
取締役会は、当社グループの持続的な価値創造のため、知的財産・無形資産戦略の構築と実行が有効に行われているかを監督する責任を負います。業務執行側においては、経営会議等の方針のもと、当社は、専門的な知識とノウハウを有するチームを中心に、全社的かつ効果的な知的財産・無形資産戦略の実行を推進しています。
知財・無形資産担当部門は、各事業部門と緊密に連携し、全社横断で戦略を推進するハブとしての役割を担います。また、常に高い倫理観と責任感をもって知的財産を含むコンプライアンスを推進するとともに、知的財産に関する重要な方針、活動状況、及びリスクについて、実効性と透明性の高いガバナンス体制を構築し、企業価値向上に貢献していきます。
これら知的財産・無形資産の活用による成果については、事業全体の成長や競争力向上を通じて顕在化するものと捉えています。そのため、取締役会による監督にあたっては、中期経営計画や各事業戦略の進捗評価と一体のものとして、その有効性を総合的に検証しています。
今後は、こうした活動を通じて、知的財産・無形資産と企業価値向上との関連性についてより明確にし、株主・投資家をはじめとするステークホルダーの皆様との建設的な対話につなげていきたいと考えております。
主な取り組み
上記の戦略及びガバナンス体制のもと、以下の取り組みを推進しております。
事業と連動した知的財産活動
各事業の企画・研究開発の初期段階から知的財産の専門担当者が関与し、発明の発掘や権利化及び知的財産に関するトラブルの防止・解決などを推進しております。特に、各事業の競争優位性につながる機能やコア技術であるAI関連技術等において、特許ポートフォリオの強化を進めております。
●技術や開発体制に関する詳細はこちら
DeNA Engineering
技術・モノづくり
ブランド価値の維持・向上
DeNAグループが展開するサービスブランドやゲームタイトル、キャラクター等のブランド価値を保護するため、国内外における商標権の取得・維持管理を徹底しております。また、模倣品や権利侵害行為に対しては、必要に応じて法的措置を含む厳正な対応を行う方針です。
発明・創作の奨励(人的資本への投資)
知的資産の源泉である「人材(人的資本)」の創造性を最大限に引き出すため、優れた発明や創作に対する報奨制度を運用しております。また、DeNAグループの成長戦略の核となるAI分野の人材育成・獲得には注力しており、各エンジニアの生成AI活用レベルを可視化し、目標設定と連動させる「DARS(DeNA
AI Readiness Score)」制度の導入や、データサイエンスの国際的なプラットフォームにおいて世界トップレベルの実績を持つKaggler(カグラ―)が多数在籍し活躍できる環境を整備しています。
プレスリリース:『全社のAIスキルを評価する指標「DeNA AI Readiness Score(DARS)」を導入開始』
DeNA AI 『Kaggle』
また、こうした専門分野への投資に加え、各種研修等を通じて役職員の知的財産に関する意識向上を図り、イノベーションを歓迎する組織文化の醸成に努めております。
従業員とともに
