人材戦略
人的資本に関する基本方針
人的資本に関する基本方針と施策
DeNA
Promiseを基本方針に掲げ、多様性を尊重し歓迎して、人材の成長をコミット
- 人的資本に関する重点的な投資項目
- ・DeNAの可能性を広げる変化の起こせる人材を採用
- ・成功確率が五分五分の高い目標と大胆な権限委譲で人材を育成
- ・優れた人材に相応の報酬とさらなる挑戦の機会を提供
DeNAは、Value(共有価値観)として掲げているDeNA
Promiseを人的資本に関する基本的方針としており、社員の多様性を尊重し歓迎して、関わった全ての社員にとって当社での経験がかけがえのないものとなり、個々の人生やキャリアをより豊かなものにすることで、当社の内外問わずに活躍し社会に貢献できるような人材の成長をコミットしています。
また、当社が定義する多様性は、個々人のバックグラウンド、経験、スキル、性格などに基づき、異なる強みと多角的なものの見方を組織にもたらすもの、そうした多様な人材を惹きつけ、個性を活かす機会と場を提供するための各種施策を導入しています。

人材獲得
年齢や募集時期を問わない採用方針
DeNAでは、事業において個々人の持つ様々な経験が生きると考えています。海外留学や起業、様々な個人活動が自由に行える近年の状況に鑑みて、大学や大学院の卒業時のみを就職の唯一の機会とすることは、多様な経験を活かすことにつながらないと考えます。よってDeNAの新卒採用活動は、応募資格において年齢や学歴、職歴等を問いません。また募集期間についても特定の時期に固定することなく広く門戸を拡げています。
人材育成
事業を牽引するリーダーを育成する「グループエグゼクティブ制度」の導入
2022年度より、さらなる事業領域の拡大を推進する方針に対応して「グループエグゼクティブ制度(以下GEX制度)」を導入しました。国内グループ内の経営上の重要役職(者)を、本部長等に限らず幅広い職種・役割からGEXに指定し、経営陣自ら育成を行うことで組織力の強化に取り組んでいます。
タレントプールの構築・強化
強い事業の基盤となる層の厚い組織を作るため、層の厚いタレントプールの構築・強化に取り組んでいます。DeNAグループ全体から次期GEX候補となる戦略育成対象者を選抜し、取締役・人事部門が連携し、ストレッチ・マネジメントと育成計画を立案し、育成しています。経営者との対話の機会づくりや、多様な人材を活かせるマネジメントを強化するためマネジメント研修・コーチング研修や360度フィードバックなど育成環境の整備・支援に努めています。
加えて、次期リーダー候補については、人材パイプラインを予測した上で、層の厚みへとつなげることを意識しながら、目覚ましい活躍をしているポテンシャル層を中心に育成支援を行っています。自律的なキャリア形成を基本としつつ、キャリアパスに基づいた配置、研修、経営層との対話の機会、社内ネットワーキングなどを通じて成長を促進しています。
人材配置
HRBPの役割
多様な事業を持つDeNAでは、事業ごとにビジネスモデルも違えば、必要とされる人材の特性、さらに言えば発生する課題も多岐に及びます。そのため、2014年に事業部ごとの人事戦略を担うHRBP(HRビジネスパートナー)を設置しました。労務や給与計算、新卒採用全般といった全社共通の人事を司るHR本部があり、各事業部ごとにHRBPがいる構造にしています。HR本部全体が長期的に会社の文化や基礎を高める役割を担い、HRBPが各事業部が抱える課題を人事的な観点から解決し、事業が成長するための環境を整えます。
HRBPは事業戦略にもとづいて、事業部門の責任者に対し人と組織の両面からサポートを行い、事業成果に貢献します。
ピープルアナリティクスの活用
組織サーベイ、パルスサーベイ等と事業成果、評価結果等をかけあわせて分析し、どのような組織であれば事業成果につながるか、より従業員が成長するために必要な要素は何か、等の示唆を提供しています。
研修・サポート制度
新任マネージャー研修
新しくマネージャーに就任する際に研修を実施しています。「部門の成果を最大化し想像を超えるDelightを届ける」という、DeNAのマネージャーとして期待されることとその役割について理解を深めます。加えて、マネジメントに関する基礎知識や、評価、ピープルケア、労務、メンタルヘルスケア、ハラスメントなど、多岐にわたるテーマで、マネジメントに必要な研修を実施しています。
エンジニア社内勉強会
DeNAでは、DeNAグループ全体の技術に関する発表会「TechTalk」をはじめ、iOS/Androidなど、特定の技術領域をテーマとした社内勉強会を多数開催しています。事業部やチームごとの勉強会なども、多くが事業部やチームに閉じず、誰でも参加、閲覧できるようになっています。新しく勉強会をはじめる際のフォローの仕組みもあり、現役エンジニアによって活発に勉強会が行われています。
キャリア相談窓口
従業員の能力・キャリア開発を支援するために、「キャリア相談窓口」を設けています。相談窓口では、キャリアについて悩んでいること、不安に感じていること、疑問に思っていることをカウンセラーに相談することができます。結果的に自身のキャリアビジョンをイメージできる状態になるようにカウンセラーが相談者の悩みや不安に全力で寄り添いサポートすることによって、各人がキャリアを自律的に作っていくことを支援しています。
国際学会・カンファレンス参加支援制度
世界最先端の情報に触れるために、世界中の国際会議、セミナー、フォーラム、展示会などに社費で参加できる制度です。年4回、社員自ら参加イベントを選定。参加することによって会社に与えられるメリットや、自身の意気込みなどを含めて提案し、その内容をもとに審査が行われます。
評価制度
DeNAでは、成長のステップを示し、強みの形成を支援して一人ひとりの成長を促進するために、評価制度を活用しております。DeNAとして大切にしたい考え方に基づき評価制度は構築され、直近の成果と中長期の貢献のそれぞれを評価しています。大きな成果に対してはダイナミックな形で報い、社員一人ひとりの成長イメージやステップを明らかにし、また、強みをつくり伸ばしていく仕掛けを盛り込むことで、成長を促進しています。
期待される役割や成果を明確に示すため、2つのコースとレベル別のグレードを定義し、評価は、発揮能力と成果の2軸で評価することで、人材育成を促進しています。
報酬については、全社業績に応じた評価と各人の発揮能力、成果をしっかりと反映し、大きな貢献にダイナミックな形で報いる報酬体系となっています。この評価制度はDeNA単体の正社員と一部のグループ会社正社員が対象です。
また、有期雇用社員に対しても、直近の成果、基本的な仕事の姿勢の2軸を評価に反映しています。正社員登用制度も設け、キャリアアップを後押ししています。
雇用形態に関わらず、評価は年2回行われ、個人の貢献が正確に評価に反映されるよう、当該個人の所属組織内で十分に検討を行います。評価の結果は、面談の場で所属組織のマネージャーから本人にフィードバックされます。
加えて、社長賞を設置し、年に1回、期間中に目覚ましい成果を上げた社員を表彰しています。
組織風土
DeNA QualityやDeNA Promiseが浸透・実践される組織をつくるため、DeNAは組織に新しく入った社員が少しでも早く活躍できるようにサポートする「オンボーディングプログラム」を実施しています。
また、対話・交流活性による連帯感ある組織づくりのために、半期に一度、全社員が匿名で回答するエンゲージメント調査の「組織状況アンケート」を実施し、自身の所属する組織があるべき状態になっているかをチェックしています。2023年の平均回答率は97%でした。加えて月に一度、全社員が記名で自身のコンディションについて回答する「マンスリーアンケート」も実施しており、組織・個人の状況の把握に寄与しています。さらに、従業員スポーツ観戦、出社とリモートワークを組み合わせたハイブリッドワークの促進などにも取り組んでいます。
研修・サポート制度一覧