CEOメッセージ

Delightの実現へ マテリアリティを羅針盤に挑む成長戦略
DeNAにとって、2025年3月期は中期戦略の初年度となりました。中期戦略にあわせ、「事業活動」「経営資本」「経営基盤」の3つの視点から、重要度の高い9つのマテリアリティ(重要課題)を設定しました。加えて、これらのマテリアリティを各事業、経営資本、経営基盤と連携させながら、取り組みや進捗を管理するとともに、モニタリングするための非財務領域のKPI(重要業績評価指標)を策定しています。
Mission(企業使命)を最上位概念とするMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)を起点として、今回特定したマテリアリティと成長戦略(中期経営計画)を紡ぎ、中長期的な視点に立脚して、その実践を推進しています。
中長期成長に向けて中核となるのが、AIをレバレッジした取り組みです。私たちは、インターネットが登場した黎明期に創業し、その波に乗って成長してきました。そして今、AIという新たな技術革新が、インターネットに匹敵、あるいはそれ以上のインパクトを持って社会を変えようとしています。このAIの波を捉え、全社を挙げてAI活用を推進し、DeNAらしい「永久ベンチャー」としての挑戦を、さらに進化させていきます。マテリアリティには「技術の強化・新技術への対応と牽引」を設定し、取り組みを進めています。
AIを活用し、全社の生産性向上や既存事業の競争力を強化するとともに、AIネイティブな新規事業を創出することで、AI時代の社会において不可欠な存在となることを目指します。
気候変動への対応や環境保全にも積極的に取り組んでおり、「DeNAグループ環境ポリシー」や、2033年に向けたDeNAグループの温室効果ガス削減目標を設定しました。この目標はSBT(Science Based Targets)イニシアチブから「1.5℃水準」の認定を取得しています。これらの活動を通じ、企業として地球環境の保全や持続可能な未来づくりに貢献していく決意を明確にしています。
DeNAは、2024年に創業から25周年を迎えましたが、今も「一人ひとりに 想像を超えるDelightを」というMissionの実現に向けて、変化を恐れず、挑戦を続ける価値観を最も大切にしています。エンターテインメント領域や社会課題領域で各種事業を展開し、技術と情熱をもって、これまでの常識にとらわれないユニークなアプローチで新たな価値創造に挑み続けます。今後のDeNAの挑戦に、どうぞご期待ください。
代表取締役社長兼CEO
岡村 信悟
