ゲームもドローンも! ITを活用して動かそう 幸手市立さかえ小学校へ出張授業
11月15日に幸手市立さかえ小学校へ出張授業に伺いました。
さかえ小学校は、文部科学省の推進する「リーディングDXスクール」の指定を受け、重点的に取り組むテーマとして「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実を掲げています。5年生のクラス19人に対してGIGAスクール端末を使用して授業を行いました。
最初の2時間は、プログラミングゼミで「たまごキャッチゲーム」を作りました。
プログラミングゼミ開発者の末廣章介から簡単な導入のあとは、それぞれが自分のペースで制作を進めます。
まずは基本のゲームの部分をつくります。最初は戸惑う場面もありましたが、徐々になれてきました。プログラミングゼミの授業では、同じペースで進めるのではなく、それぞれのペースで進めることを大事にしています。
子どもたちが自分で考えながら制作していくことで、この部分はもっとこうしたい、音をつけたいなど工夫が生まれてきます。徐々に出来上がってくるとゲームを楽しみ、さらに修正加えるというサイクルが自然にできて、より面白い作品になっていきます。
今回は、最後にプロゼミのなかの「スペース」に作った作品をシェアしました。同じスペースにシェアすることで、クラスの作品を一覧で見ることができます。
同じガイドブックで作っても個々に違いがあるため、友達が作った作品に関心したり、驚きの声を上げたりしていました。また、この「スペース」にシェアすることで、次の時間のインターネットの使い方に関する授業につながります。
次の時間では、「作品を公開しようと思ったら」と題して授業を行いました。
前の時間にプロゼミでシェアしたことで、インターネット上に公開するということがどういうことなのかを実感してもらい、それを踏まえて作品をつくりインターネット上に公開する過程での判断が必要なポイントについて考えました。
例えば、「作った作品を公開するかどうか」という点では、公開するか、しないか、またその理由をワークシートに書き込み、班での意見交換を行いました。
「著作権などに不安があるから公開しない」という意見もあれば、「コメントをもらって、より良い作品にしたいから公開する」という意見もあったり、様々な判断があることを学びました。
午後の授業は、ドローンを使った授業です。ドローンが社会で活用されている場面を教室でレクチャーし、その後、体育館へ移動して実際にドローンを動かします。
ドローンは、ラジコンのように動かすのではなく、プログラムを組んで動かすため、実際の距離や動きを想像しながらの作業に苦戦する場面もありましたが、基本ミッションはすべてのチームがクリアすることができました。
今回は、5時間をつかってITに関連する3つのテーマの授業を行いました。
5年生の皆さんは端末を使いこなしつつ、とても楽しそうに授業に参加していました。実際に授業を受けた5年生からは「プログラミングゼミは、最初できるか不安でしたが、慣れたら簡単で、使いこなすことができるようになりました。」「本物のドローンを初めて見て、操作してみましたが、チームと協力し合い楽しくできました。工夫、想像、実際にやってみるなどたくさんの大切なことを学びました。」「将来の夢として、建築士以外に、ICT関連の仕事にしようかと思いました。」という感想をいただきました。
途中ドローンがうまく飛ばないトラブルもありましたが、「機材を使っている以上こういうこともあります、よい経験になりました」という意見があるなど、普段の学校での学びや今回の授業などからITを活用する姿勢も育まれていることを講師も実感しました。
幸手市教育委員会教育部学校教育課 指導主事の奥澤智志様に今回の授業について伺ったところ、「幸手市では、子供達を含めた市民が「ICTの善き使い手」になることを目指しています。そこで、令和6年1月12日(金)に、ICTの有用な点、気を付けるべき点等を、子供と大人が語り合う会(ICTサロン)を開催する予定です。今回の体験によって、プログラミングやドローンといった先端技術について学ぶとともに、作品をアップするときの留意点等についても考えることができました。この学びをICTサロンでぜひ語ってもらいたいと考えています。」と今後の展望を教えてくださいました。
DeNAの授業は、ITに触れ、楽しみながら活用することで、もっと活用したいと想像力が膨らむように構成し、ITの利便性と課題を理解した上で積極的に活用していける人材の育成を支援しています。
その他の取り組みについて詳細は、サステナビリティ「次世代のIT育成支援」よりご覧いただけます。
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