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プログラミングで地域の架け橋を。講師も驚いた小学6年生のICT教育のかたち

2017.12.07
  • プログラミング教育
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(この記事は、dena.com掲載の記事を転載したものです)
DeNAではCSR活動の一環として公立小学校でのプログラミング学習のサポートを行っています。今回は授業事例として、横浜市立大岡小学校6年生の「総合的な学習」の授業、『目指せ6-2 弘明寺大使 心と心の懸け橋に!』の活動をご紹介します。11月2日に第26回全国小学校生活科・総合的な学習教育研究協議会(全生総研)の神奈川大会で公開された授業を通して、授業のなかでのプログラミング学習の位置づけや子どもたちの学びの様子をレポートします。

学習のテーマは「地域をつなぐ懸け橋になる」

▲全生総研の様子。教室外にはこれまでのプログラミング授業の歩みが展示されていました。

大岡小学校では「ともに学びをきりひらいていく子どもの育成」を教育目標に掲げており、年間を通して取り組む総合的な学習のテーマは、児童同士の話し合いのもとで決定します。

DeNAがプログラミング授業を通してサポートした6年2組は「今までお世話になった地域に恩返ししたい」という思いをもとに、春から地域にある弘明寺商店街、南区役所、横浜国立大学の留学生会館に住む外国の方々などに取材を行い、地域の課題を探しました。取材を続けるなかで、近くにある留学生会館の方々に商店街があまり利用されていないことを知り、商店街と留学生を繋ぐ架け橋になる、という目標を定めました。さらに区役所などで取材を深め、南区には外国籍の住民が多いこと、2020年に向けて外国人観光客が増加することを知ります。最終的に、地域の魅力を外国の方に伝える「何か」を作りたいという発想に行きつきました。

どのようなものを作るか、初めはパラパラマンガがいいと考えたそうですが、夏休みに各自がいろいろな表現手段を調べ、検討した結果、プログラミングでできるのでは?という声が上がり、先生を通じてDeNAにお話しをいただき、協力することが決まりました。

子どもたちが主体的に進めたプログラミング学習

▲DeNAによるプログラミング授業の様子。

DeNAは9月後半から協力を開始し、アプリの提供(プログラミングゼミの前身アプリ)と3回の授業を行いました。1回目の授業では、タブレットの電源を入れるところから始まり、キャラの取り込み方を学ぶなど、1からのレクチャーでした。しかし、2週間後に伺った時には、児童と先生の力で、1回目で教えた内容よりはるかに発展したプログラムを組んでいました。3回目にうかがった時には8分に及ぶアニメーション(※アニメーションは文末に掲載)が、小学生が作ったとは思えないクオリティーで仕上がっており、DeNA講師も非常に驚いたようです。様々な国から来た留学生や観光客の方々に、どのように地域の魅力を伝えればいいか、「人の温かさを伝えたい」、「文字だとたくさんの言語を用意しないといけないから、絵だけで伝わるように」などたくさんのアイディアを出し、試行錯誤しながらアニメーションを作成したそうです。

▲大岡小学校教諭 益山正広(ますやままさひろ)氏

担任の益山先生に、どのように学習を進めたか伺ったところ「DeNAの方からレクチャーを受けたあとは、教室にタブレットを置いておきました。そうすると休み時間に子どもたちが自然に触るようになり、2、3日すると輪ができ、子ども同士での学びがはじまりました。私はプログラミングはわからないので、教えるということはほぼなく、アプリのなかの作品例などを見て児童同士で習得していった感じです。子どもたちの吸収力、対応力にびっくりしました」とのことでした。

▲みんなに教えたい技は紙に書いて『技のデパート』に貼り付けます。

DeNA講師がもうひとつ驚きを覚えたのが壁に貼られた『技のデパート』。誰かが見つけたプログラムを『技』として個人が紙に書き、模造紙に貼り付けクラス全員に共有していました。益山先生は「子どもたち同士で、紙を交換しながら教えあっていたので、共有するために張り出すことにしました。そのうちに素材となるイラストや写真も共有したいとなり、デパートになぞらえて『イラストの階』『写真館』と題した模造紙が増えていきました。お互いに共有、協力することが当たり前になっていましたね」と、教えてくださいました。

プログラミングの技術者も、オープンソースとして他の人が参考になるようソースコードを公開することがありますが、それに通じるような協力体制がクラスで実現されていました。

「作品をどこで流したいか」全国大会当日は真剣なディスカッション

▲全生総研での授業の様子。商店街の課題を見つめ、積極的に発言している姿が印象的でした。

公開授業の当日は、全国から来校された多くの先生方を前に「出来上がった作品をどこで流したいか」をクラスで検討しました。商店街の電気屋さん、区役所、横浜スタジアム、区のホームページやYoutubeなど身近なところから、世界の方にみてもらえるSNSなど幅広い意見が上がりました。「電気屋さんだとお店の中に入らないと見られないよね?」「Youtubeだとターゲットが広すぎる」など、それぞれにメリットデメリットを、児童なりに調べた資料をもとに議論しました。「たくさんの人には見てほしいけど、いきなり大きなメディアで流しても誰も見てくれないよね」と意見はまとまり、身近な商店街などの地域から始め、反応を見ながらより広い層にアプローチできるメディアに変えて行こうという結論を導きだしました。

教室前の廊下では、児童が作った8分の作品が投影されていました。立ち止まり、興味深く見入っている参加者も多く、人だかりができる時間もあるほどでした。

ICT教育と地域関わり 区長や商店街の想い

この授業では、商店街、区役所や留学生会館など地域の方が、それぞれの立場で大きなサポートしていました。今回の児童の学びに関わった方々にお話しを伺いました。

▲左から、横浜弘明寺商店街協同組合 総務委員長 細井勇人(ほそいゆうじん)氏、同理事長 長谷川史浩(はせがわふみひろ)氏

児童たちの商店街取材の対応を行った、横浜弘明寺商店街協同組合 総務委員長の細井氏は「子どもたちは商店街に何度も何度も足を運んで取材をしていました。はじめはパラパラマンガ等を検討して苦戦していたようです。プログラミングでつくると決まり、着地点が見えてからは、それはもう眼の輝きが違いましたね。今までの授業中で、退屈そうにしている子ひとりもいませんでした」と授業を通して子どもたちが成長した姿を教えてくださいました。

また同商店街協同組合理事長の長谷川氏は、「最初に商店街をプロモーションをしたいという話をもらったときには、お金がかかるんじゃないかなと思いましたが、よくここまで仕上がったなと感動しています。作る過程で、何が大事かというのを忘れずにプログラミングをしたり、商店街のキャラクターを使わせてほしいから使用承諾書をもらいたいと言ってきたり、子どもたちの本気さに、しっかり対応しないといけないなと思いました。いろんな社会勉強ができたと思います」と大人たちも、授業に引き込まれた様子がうかがえました。

▲横浜市南区長 大木節裕(おおきともひろ)氏

行政の立場から今回の取り組みに関わった横浜市南区の大木区長に授業の感想を伺ったところ、「驚きました。手を挙げた子もそうでない子も、地元の弘明寺商店街をどうやって売り出そうかと、意見を言いたいという気持ちが前のめりになって姿勢に現れてました。しかもほかの人の意見も非常に尊重しながら真剣に考えていましたね。」

プログラミング学習などのICT教育と地域との関わりについては「ICT教育は無機質なように感じやすいが、どう活用するかというソフトの部分が非常に大事。今回の取り組みでは、児童たちが地元に住んでいるからこそ知っている地域の良さや郷土への愛が、プログラミングで表現されていました。それもただ作るだけでなく、商店街、留学生、区、企業まで巻き込みましたね。横浜国立大学の留学生にとっても、日本でただ勉強するだけでなく、生活の延長でできた地域への貢献ということで、素晴らしい活動になったと思います。これだけの人の愛ある関係を作って、作品を通して世界中に発信することができるのも、ICTを活用する良さですね。

区も少子高齢化、人口減少、商店街の活性化、多文化共生などの課題に対応する必要があるなかで、小学校が街づくりの核になり、授業を通じて、地域の魅力を世界に発信し、商店街と留学生を繋ぐ懸け橋となり、更には創造力や起業家精神を育てるような取り組みになりました。児童にとっても、それぞれの協力者にとっても一石二鳥どころか四鳥五鳥にもなる授業だと思います。」

まだまだ通過点、子どもたちの学びの成果は

実はこの作品は、これで完成ではありません。みんなの伝えたいことを詰め込んだところ、8分と長いものになってしまいました。自己満足ではいけないと、先生や商店街の方などに見てもらい意見をもらった結果、最終的に見やすい2分程度の動画に再構成しようと決まったためです。

益山先生に今後の授業のこれまでの感想と今後の展望を伺ったところ、「子どもたちはこの活動を通じて、4月と比べると別人のように成長しましたね。クラス内のネットワークが広がったことが一番大きな収穫です。タブレットがグループに1つだったので、そこから普段喋れない子同士にもコミュニケーションが生まれました。プログラミングではみんな知識レベルが同じこともあり、誰か一人が主導権を持つのではなく、口数の少ない子でも発言しやすい。正解がないこともあって、自分の表現したいかたちを自由に発言していましたね。

また、アプリを活用し自分なりのプログラムを組む中で、イメージ通りの動きにならないということがありました。そんな時に「どこに問題あるか?」とその都度立ち止まり考え、問題点を見つけて解決していこうと努力する姿が見られるようになりました。繰り返し行うことで何に問題があるかを発見してあきらめず活動したので、子どもたちは『やればできる』という達成感を得られ、それが大きな自信となり、他教科へにプラスの影響が出てきました。総合的な学習の時間とプログラミングは相性がよく、また他教科でも思考ツールとして活用をすることで大きな可能性を感じました。

今後は商店街などで動画を披露していき、見てもらうためのポスターも作成しようと考えています。子どもたちの自主的な学びをもとに進めるので、まだまだ紆余曲折があると思いますが、楽しみですね」と、今後の抱負を語ってくださいました。

卒業まであと半年を切り、残りの時間で子どもたちがどのように成長するか、私たちも見守って行きたいと思います。

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▲弘明寺商店街紹介ムービー 横浜市立大岡小学校6年2組制作(6分バージョン)

プログラミングゼミ公式サイト:https://programmingzemi.com/

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