女性特有の不調とどう付き合う? 産婦人科医のセミナーと診療、低用量ピル処方のトライアルプログラムを実施
DeNAのCHO室では、多様な社員が仕事で最大限のパフォーマンスを発揮できるよう、様々な施策を行っています。
2018~2021年度にDeNA社員向けに行ったライフスタイルアンケートによると、女性社員の約40%が月経によるパフォーマンス低下の影響があることが分かりました。
この結果から、月経やホルモンバランスによる基礎知識を得ることや改善の方法を知ることは重要だと考え、「月経前困難症(PMS)」に着目し、産婦人科医によるセミナーと低用量ピルのトライアルプログラムを行いました。
月経困難症(PMS)とは?
月経前困難症(PMS)とは、月経前、3~10日の間続く精神的あるいは身体的症状で、月経開始とともに軽快ないし消失するもののことです。
原因ははっきりとはわかっていませんが、女性ホルモンの変動が関わっていると考えられています。
症状としては、精神神経症状として情緒不安定、イライラ、抑うつ、不安、眠気、集中力の低下、睡眠障害、自律神経症状としてのぼせ、食欲不振・過食、めまい、倦怠感、身体的症状として腹痛、頭痛、腰痛、むくみ、お腹の張り、乳房の張りなどがあります。
(参考)公益社団法人 日本産科婦人科学会
生理とどう向き合う?産婦人科医に聞くセミナー
女性従業員に向けて、「婦人科医に聞く 働く女性の生理との付き合い方〜女性ホルモンを整えて“ツライ”を減らそう!〜」というタイトルのウェビナー講座を実施しました。
「生理ってそもそもどんなことが起こっているの?」
「生理前後の不調って、どうして起こるの?」
「PMSや生理痛の悩みと、どう向き合えばいいの?」
「低用量ピルについて、正しい知識を知りたい」
など、生理についての基礎知識から生理に伴う不調への対処法・付き合い方について、チームメディカルクリニックの産婦人科医の先生から話をうかがいました。
また希望者した従業員には、PMSの対処法の一つとして、婦人科診療を含めた低用量ピルのトライアルプログラムを行いました。
生理の正しい知識を得ることが、安心感につながる
セミナーやトライアルプログラムに参加した従業員からは、多くの感想が寄せられています。
知識を得ることによって不調に対する不安が軽くなったり、対処方法について検討しやすくなったという声が多く上がりました。
「生理に関するネット記事をこれまで沢山読んできましたが、初めて知る内容が多くあり勉強になりました。また生理は体が勝手にやっていることで本人の体調管理の問題ではない、と言い切っていただき、心が晴れる思いでした。」
「友人や知り合い、母親など周りは生理前後でもわりと元気な人が多いので、生理前後の不調を自分のせいだと思ってました。仕事、家事、育児に追われ、生理で自分の体調が悪いと今まで言えなかったのですが、今後は我慢せず、夫や家族、会社に体調が悪いからと頼ってみようかと思います。」
「数年前に婦人科で提案いただいてから低用量ピルを飲むか飲まないか悩んでいましたが、メリット・デメリットや飲み始めの年齢による影響について非常に詳しくに解説いただき、迷いを解消することができました。」
今後もDeNAのCHO室は、多様な社員がパフォーマンスを最大限に発揮できるよう、健康経営に挑戦します。