趣味をきっかけに健康に目を向ける。ゴルフ×エクササイズのワークショップを開催【ココロとカラダの健康月間】
DeNAのCHO(Chief Health Officer)室では、従業員のウェルビーイング向上を目指し、2022年より5月〜6月に「ココロとカラダの健康月間」を開催しています。開催期間中には、健康エンタメアプリkencomが進めるウォーキングイベント「みんなで歩活」や、食生活改善に向けたきっかけづくりや、他社との合同運動会への参加、眼科検診などさまざまな角度からココロとカラダの健康に向き合っています。
その一環として、5月末日にはDeNA出身で元CHO室室長代理の平井 孝幸氏(以下、平井氏)によるゴルフエクササイズ「Golfing」ワークショップを開催しました。また、開催期間中、どなたでもお使いいただける共有スペースに腰痛解消にもなる「TenSwingボード」をオフィスに設置しました。
腰痛解消にもなる「TenSwingボード」をオフィスに設置
エクササイズでも使用した「TenSwingボード」は、CHO室の進める「ココロとカラダの健康月間」期間中(2ヶ月間)【渋谷・横浜オフィス】に設置しています。揺れの中で自然に体がほぐれ、ハムストリングスや背中・腰のストレッチになると共に、日々の業務の合間にゆらゆらしながらリフレッシュしたり、アイデア着想に役立てたりするなどの活用法も従業員へ伝えました。
クラブを振らないエクササイズのメリットを平井氏に聞いた
平井氏:ゴルフクラブというのは、長い棒の先に重いヘッドがついている構造上、手先が反応しやすく、肘から先だけを使う「手打ち」になりやすいです。そのため、スイングが安定しづらく、特に女性は飛距離が出にくい傾向があるんです。手先の使いすぎは、極度の緊張状態によりスイング中に止まってしまう「イップス」にもつながることも。たくさん練習してもなかなか上達できなかったり、ボールが曲がりやすくなったりするのはある意味当たり前ともいえます。
ゴルフの世界的なトレンドは「クラブを振る前に、正しい身体の使い方を身につける」ことなんですが、日本ではこの考え方がまだあまり浸透していません。自己流でクラブを振り続けた結果、うまくならないどころか肘や腰を痛めてしまい、ゴルフ自体をやめてしまう人が多いのが現状です。そういった課題を解決するために、海外の選手たちが実際に取り入れているのが、このクラブを使わないゴルフエクササイズ「Golfing」です。
Golfingは、ヨガやピラティスのように身体をほぐしながら、足腰をしなやかにし、体幹主体の動作にしていくもので、肩まわりや肩甲骨の可動域も広がるため、スイングの安定感の向上だけでなく、腰痛・肩こりの予防、さらにはダイエット効果も期待できます。
平井氏:スイングの基本である体重移動です。右足・左足へと重心を移していく動きを試してみましょう。右足に体重を乗せるときは、右足に体重を乗せきった後に上体をやや左に倒してバランスを取るのがポイントです。
長時間座りっぱなしの生活が続くと、腰まわり(主に股関節)の柔軟性が失われることで、腰に負担を感じやすくなるだけでなく、スイングにも大きな影響を与えます。腰が固いと、体重移動がうまくできず、どうしても手先の力だけでスイングする“手打ち”になりやすくなります。逆に言えば、腰まわりがしなやかに動くことで、自然と体幹全体が連動し、筋力に頼らない美しいスイングが実現できるようになります。
平井氏:“手打ち”になっている方に多く見られる、腰を止めてた状態で手先を動かす状態だと、手首が肩より上へと動いてしまいがちです。本来、手は腰の高さくらいでおさまる意識で良いと言われており、それくらいの動きでも、クラブに働く慣性により、手は自然と高くあがるようになります。
そうした“手打ちのクセ”を見直すためにも、体重移動により腰を起点とした動きを意識することで、自然な腕の動きに修正していきます。
平井氏:次に、クラブを持たずに両手の平を合わせ、振り子のように腰を軸にして上半身を動かします。ポイントは「膝を無理ない範囲で伸ばしつつ、、右腰を切り上げること」。下半身は大きく動けば動くほど良いよと言われています。両肘を伸ばしたままにしていると、肩甲骨が大きく動き出すことがわかると思います。
最初は膝や肘を伸ばすことに抵抗があるかもしれませんが、その抵抗を感じなくなるようにしていくことで、下半身や体幹主体のスイングに近づく第一歩となります。
平井氏:最後に、右足にしっかり体重を乗せた状態で体幹を右左に向ける動作です。体重を乗せることで、腰を起点にした体幹が動き始めるため、まずは、右足に乗れるようになることが大切です。②を経て、③のフォームで振り抜くイメージです。
講習後の皆さんからの声では「即効性があった」という声も
健康づくりとスコアアップを同時に叶える一石二鳥のこの企画の終了後には、その日のうちに打ちっぱなしに行った参加者から「20ヤード以上飛距離が伸びた」という声も。他にも、体の使い方がわかったといった、スイングの際の自分の癖と正しい体の感覚がわかったといったような意見が多く見受けられました。
「楽しい」が「健康」へ。その健康がパフォーマンスを支える
DeNAでは、身体をほぐし軽くなることは、パフォーマンスアップなど日々の業務にもポジティブな影響が出てくると考え、「楽しみながら健康に」のコンセプトにのっとり、社員のウェルビーイング実現を目指してさまざまな取り組みを今後も展開してまいります。