横浜市とDeNAが共催しインクルーシブeスポーツイベント「Borderなきeスポーツ」を開催
2024年11月3日、横浜市役所アトリウムにて、横浜市とDeNAが共催するeスポーツイベント「Borderなきeスポーツ」が開催されました。このイベントは、地域社会の多様性を尊重し、年齢や障がいの有無を超えて、誰もが楽しめる場を提供することを目的としたものです。また、複雑化する社会課題の解決に向けた官民連携イベント「ヨコラボ2024」の最終日を飾る一環として実施され、多くの来場者が訪れました。
世代と障がいを超えて楽しむeスポーツ
「Borderなきeスポーツ」というテーマのもと、イベントでは幅広い世代と多様な背景を持つ方々が参加しました。
特に注目されたのは、視線の動きで操作可能なゲーム「EyeMoT」を活用したプロゲーマーと障がいのある方々の対戦です。ぷよぷよや太鼓の達人などの定番ゲームから、横浜市ならではの要素を取り入れたフォートナイトマップの体験など、多彩なプログラムが展開されました。
また、シニアとキッズが協力し、世代を超えた多世代交流が実現。青葉区から参加した最高齢と最年少の年齢差68歳のチーム戦では、手拍子や笑顔が絶えず、会場全体が温かい雰囲気に包まれました。
トークセッションで広がる未来の可能性
ステージでは、「インクルーシブな社会の実現に向けたeスポーツの意義」をテーマにしたトークセッションが行われ、横浜市の政策担当者や教育機関、一般社団法人日本eスポーツ連合の代表者など、多様な視点からeスポーツの可能性が議論されました。特別支援学校でのeスポーツの活用事例や作業療法士会との連携事例などが共有され、来場者からも大きな関心を集めました。
認知機能チェックや体験型プログラムも充実
イベント会場では、ゲームを楽しむだけでなく、DeNAの子会社である日本テクトシステムズ株式会社が提供する高齢者免許更新時の「認知機能検査」が体験できるサービス『MOGI』の体験ブースも設置され、多くの来場者が利用しました。
公民連携の重要性を改めて再認識する機会に
横浜市政策経営局共創推進室のご担当者の方より、今回のイベントを振り返って、コメントをいただきました。
「横浜市では、地域の皆さま、企業、NPO団体など多様な主体が対話を通じて価値を生み出す公民連携の取組を推進しています。本イベントはそうした公民連携を発信する一環として、2017年から包括連携協定を締結しております、株式会社ディー・エヌ・エー様との対話を通じて、企画がスタートいたしました。
株式会社ディー・エヌ・エー様の取りまとめの元、企業をはじめとした多くの関係者が結集し、それぞれができることを持ち寄り、また、多くの学生にもボランティアにて御協力をいただき、皆様のホスピタリティに会場は暖かい雰囲気に包まれておりました。eスポーツを通じて、多くの方がつながるきっかけが作れましたことを大変うれしく思います。
御参加いただきました皆さま、また、株式会社ディー・エヌ・エー様をはじめ、御協力をいただきました関係の皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました。
地域・社会課題の解決や新たな魅力づくりにeスポーツそのものの可能性を感じると同時に、公民連携の重要性を改めて再認識する機会になりました。今後も横浜市では、多様な主体による対話から新たな価値を生み出す取組を進めてまいります。」
「地域の賑わいの創出と活性化」に向けて
当日は多くの方にご参加いただき、会場には笑顔と熱気があふれました。「Borderなきeスポーツ」は、単なる娯楽の枠を超え、地域社会におけるインクルーシブな文化の可能性を示す重要なイベントとなりました。
DeNAは、サステナビリティのマテリアリティ(重要課題)として「地域の賑わいの創出と活性化」を特定しています。関係する地域住民・自治体などのステークホルダーの皆様とともに、健全な関係の構築と、まちの付加価値の協創を目指しています。
DeNAは今後も、横浜市をはじめとする地域社会と連携しながら、eスポーツを通じて新しい価値を創出し、地域の持続可能な発展に寄与していきます。