通算3度目となる健康経営銘柄2024に選定
DeNAは2019年、2020年にも選定されていて、今年で通算3度目となる、『健康経営銘柄* 2024』に選定されました。また、経済産業省と日本健康会議が共同で認定する「健康経営優良法人(大規模法人部門、ホワイト500)」にも8年連続で認定されました。
(プレスリリース:https://dena.com/jp/press/5091/)
CHO室を中心に人事総務、健康管理室が連携し、健康経営に取り組んでいます。本記事では、2023年度の健康経営の取り組みを紹介します。
*『健康経営銘柄』とは、経済産業省と東京証券取引所が共同で、東京証券取引所の上場会社の中から「健康経営」に優れた企業を選定する顕彰制度です。長期的な視点から企業価値の向上を重視する投資家にとって、魅力ある企業として紹介をすることを通じ、企業による「健康経営」の取り組みの促進を目指すものです。
健康経営優良法人(大規模法人部門)申請法人の上位500位以内の上場企業から、1業種1社を基本(選定基準を加味した上で、各業種の最高順位の企業の平均より優れている企業についても健康経営銘柄とする)に選定されるのが健康経営銘柄です。
ハイブリッドな働き方での健康課題
2020年のリモートワーク本格導入を皮切りにしたハイブリッドな働き方において、2023年から導入したスーパーフレックス制度もあり、社員一人ひとりにあわせた働き方を選択しやすくなりました。その一方でコロナ禍以降の運動習慣は減少しているのが現状。また、従業員に年1度行うライフスタイルアンケートから、コミュニケーション不足や一人ひとりが抱える健康課題も見えてきました。
2020以前の健康課題
⚫︎出社が中心、会社でランチを食べる習慣
⚫︎毎日、30〜90分歩く人が60%
⚫︎仕事に対する悩みが1位
※2021年コロナ禍は運動不足が悩み1位
2023年の健康課題
⚫︎リモートワークが中心、食事リズムが乱れがち
⚫︎毎日、0〜30分しか歩かない人が60%!
⚫︎毎年10%以上の人が体重増加の悩み
⚫︎コミュニケーションや人間関係の悩みが増加
そこで、CHO室では、運動不足を解消するエクササイズ、メンタルケア、睡眠の改善、健康的な食生活の推進を大きな柱とし、さらにメディカル要素も新たに支援やサポートの対象とする4つの柱をたて施策を推進しました。
具体的な取り組み
■メディカル領域の取り組み
アンケートや健康診断の結果を分析する中で、食事・運動・病気・重度の未病状態などのさまざまな健康課題がパフォーマンスにマイナス影響を及ぼしていること、今後影響が出ると予測されることがわかりました。
こうした従業員の症状に対して、会社がバックアップして直接的な医療支援を行うことで、通院しやすくなりパフォーマンス改善につながる見込みがあることが見えた為、従業員一人ひとりが自分の健康課題に気づき、行動変容に繋げられるような知識の拡大、及び医療サポートを受けられる支援施策を実施しています。
主なサポート実施概要
・アレルギー症状に関するセミナー及びサポートの実施
セミナーでは、アレルギーの仕組みや日常での対策、薬の種類など様々な話を紹介。「オンライン診療」「耳鼻科外来など最寄りの専門医療機関」への受診・処方への補助を支給。
・頭痛や片頭痛に関するセミナー及びサポートを実施
専門医療機関での検査・診療をサポートする「頭痛外来」の診療補助も実施。
・女性の健康に関するセミナー及びサポートを実施
専門医を招き、女性特有の健康課題に関するセミナーの実施やセミナー参加者の中から希望があった社員には低容量ピルのトライアルプログラムを案内。
■運動不足改善に関する取り組み
今ではDeNAで毎年おなじみとなったオンライン運動会「Fit Festa Online(FFO)」。リモートワーク下の健康意識向上・運動習慣のきっかけづくりを目指す企画として2021年から開催しています。
昨年は約1,100人の社員がイベント専用のチャットチャンネルに参加し、社内コミュニケーションのきっかけとなりました。
また、FFOでは運動だけにフォーカスするのではなく、皆で楽しめるコミュニケーション促進企画にも取り組んでいます。
・同僚を誘って運動をすると補助が出る企画
ボルダリング、公園ウォーキング、フットサル、ボーリング、どんな運動でも可能とし、運動のきっかけになるだけでなく、同僚とのコミュニケーションのきっかけとしても大いに活用されました。
・ウェルネスワーケーション
社内の新たな繋がりを作るワーケーションと、同僚と自分たちで自由に企画できるプランの2種類を提供。リフレッシュと社内コミュニケーションを狙い、1泊2日のワーケーションプランを企画しました。
その他にも、オンラインヨガの開催や、肩こり腰痛解消施策として部内の全体会議や新卒や中途入社者への研修でのアイスブレイクとして、「出張ストレッチ講座」をオンライン、オフラインで実施しました。
オンラインヨガは延べ開催回数が180回になる人気企画です。過去のヨガは全てオンラインにアップしているので、見直しながら行う社員も。
■食生活の改善に関する取り組み
社員の健康的な食生活への気づきや自炊のきっかけ作りを目的とし、簡単・時短の料理を紹介するオンライン料理教室「スマートクッキング部」を2022年より開始。月に1回、時短料理家のいとえりさんを招き、お昼休みの約1時間で調理から片付けまでを済ませられる料理教室を開催しています。
またスマートクッキング部のSlackでは、部活のときだけでなく普段から料理にまつわる情報を交換するなどの交流の場にもなっています。
■コミュニケーション活性化・メンタルヘルス施策
出社推奨日コミュニケーション施策として、総務が主催した「オフィスにGOGO!施策」とコラボし、お菓子やランチの配布やレクリエーションを通じてコミュニケーションの活性化を図りました。健康間違い探しや脳トレ、体力測定やけん玉などの遊びを取り入れ、楽しみながら「健康」に触れる機会を増やす場になりました。
また、各月で雑談や心理学的なテーマを設定し、臨床心理士と一緒にオンラインで雑談を行う「ホッとカフェ」を定期開催。その回のテーマについて話をしたり、ラジオのように聞いたり、それぞれにあった楽しみ方で参加していたのが印象的でした。
その他にも、ライフスタイルアンケートに回答した社員の5割が「睡眠に関する悩みがある」状況に対する取り組みとして、、リモートワークで生じがちな睡眠の質を低下させる原因と改善方法の啓発も実施。デバイスの上手な活用術や「朝方夜型診断付き」パフォーマンスUP睡眠セミナーなども行いました。
DeNAの健康経営では、「社員一人ひとりの『DeNA流ウェルビーイング』実現へ」をミッションに掲げ、社員の皆さんが身体的・精神的・社会的に満たされ、パフォーマンスを発揮できる状態を目指しています。
今後も、ライフスタイルアンケートや健康診断、社内サーベイの結果などから、心身の健康状態やパフォーマンスの発揮を阻害している症状、生活習慣などの課題を吸い上げ、楽しみながら改善できる施策を模索していきます。
※「健康経営」は、特定非営利活動法人健康経営研究会の登録商標です。