復職後も活き活きと活躍してほしい、育休復職ワークショップ開催
DeNAは、企業の成長のために、年齢、性別、国籍など多様なバックグラウンドを持つ社員全員が個性や能力を最大限に発揮することができる土壌が重要と考えています。
2012年には、従業員の仕事とライフイベントとの両立をサポートするための組織として、DeNA Women’s Council(以下DWC)を設立し、妊娠・出産・育児などのライフイベント、親の介護、自身や家族の健康などの理由により、思い切り働きたくても一時的に働き方を変えざるを得ない社員のサポートを行っています。なかでも、近年対象社員が増加している妊娠・出産・育児と仕事の両立支援に対しては特に力を入れています。
3月9日(木)に、今年で5回目となるDWC主催の「育休復職ワークショップ」を開催しました。「育休復職ワークショップ」は、育児休暇から復職する社員がスムースに職場に復帰するための事前準備、という位置付けで、毎年3月に実施しています。20名の育休中の女性社員が参加したワークショップの様子とDeNAの両立支援の取り組みをレポートします。
会議室に赤ちゃんが来た!子連れ出社で復職時のイメージ作り
当日、赤ちゃんを連れた参加者が続々と出社しました。ワークショップを行う会議室とは別に臨時の託児室を用意して、子連れで参加しやすいように配慮しています。
初めに、DeNAのライフイベント関連の制度・福利厚生に関する説明を行いました。「ベビーシッター補助制度」、「子の看護休暇」など、DeNAは仕事とライフイベントの両立をサポートする制度・福利厚生を整えています(詳しくはこちら)。そのような制度を復職後にライムラグ無しで利用することができるよう、復帰前の3月の時点でレクチャーを行っています。
復職まであと1ヶ月! 初めて仕事と育児を両立する際に心得ておくべきこと
次に、仕事と育児の両立のコツについて、先輩社員からレクチャーを受けます。「こどもの急な病気に対応できるような機関を調べておく」「『適度な手抜き』ができる家電・便利グッズを買っておく」などの具体的な準備に関する話や、「夫婦間の家事・育児の役割分担をある程度話し合っておく」「復職前の三者面談で確認しておくこと」などコミュニケーション上の注意点などを、 ポイントをまとめて話ました。
先輩ママのリアルなワーキングマザーライフを聞くパネルディスカッション
その後は、育児中の先輩社員3名が登壇し、仕事と育児の両立に関するパネルディスカッションを実施しました。登壇者は、昨年同じように復帰をした社員や、小学生のこどもを持つ社員で、自身の経験を踏まえながら話を進めます。
「復職した直後はどんな感じでしたか」とい質問では、「8ヶ月の時に復職したが全然寝ないタイプの子だったので、私も子どももお互い慢性的な睡眠不足になってしまった」、「子どもが保育園に慣れるのに数ヶ月かかって辛かった」など、復帰後のリアルな生活を聞き、それにどう先輩が対処していったか、を聞きました。また「家族を上手く巻き込んで育児をしていくためのコツを教えてください」では、「夫がやってくれたことに対しては否定せず、『すごいね』と褒めるようにしている」「保育園の送りと通勤を夫婦一緒にすることによって、平日話す時間を確保している」など、各家庭の働き方や工夫したポイントを教えてもらいました。
参加者たちは時折大きくうなずいたり、「そうそう!」などの声をあげたりして真剣に聞いていた表情が印象的でした。
社内ネットワークが復職後のセーフティネットに
最後は5グループに分かれて懇親会を実施。パネリストの社員も一緒に、皆でざっくばらんに色々な話をしました。それぞれ所属部署は違い、当日が初対面というメンバーが多かったのですが、育児の悩みや、復職前の準備に関する相談など、同じ境遇同士ということもあって話題が尽きませんでした。
パネルディスカッションでも話題に上がっていましたが、同じ会社で働き、同じぐらいの月齢の子どもをもつ同僚は、よき相談相手であり、よき理解者になります。このような取り組みを通して横のつながりを深めることで、困ったときに助けが求められる環境を作っています。
事後のアンケートでは、「産休・育休中の会社の状況が分からず復職するのに不安があったが、ワークショップでキャッチアップできたので不安が解消された」「先輩ママ社員のリアルな話を聞いて、同じ会社の人の話は参考になると感じた」「子どもの月齢が近いママさん達と話せて、悩みも沢山聞いてもらえて嬉しかった」などの意見をもらいました。
妊娠中からフォローアップ、活躍し続けられる土壌づくり
2015年4月以降の産休・育休取得者で、2017年3月時点で自己都合での退職者はおらず、高い復職率となっています。この復職率の高さは、育休復職ワークショップ以外にも、妊娠出産復職時を一貫してサポートする取り組みを行った成果と言えます。
その取り組みは、産休前に人事および先輩社員による、手続きと産休・育休中の過ごし方についての面談を行うことから始まります。あわせて先輩社員の保育園選びの体験記をまとめた「保活日記」を配布し、充実した育児休暇を送ってもらうための支援をします。
復職前後には今回のワークショップ、復職前に本人・上長・人事担当者が復帰後の働き方をすり合わせる「三者面談」を実施し、育児休暇からのスムースな復帰を目指します。復帰後にも人事面談や先輩や同僚社員との懇親会を行うなど、制度面だけではなく、社内でサポートできる環境を整えることを重視しています。このような取り組みが認められ、2015年度には、厚生労働省より次世代認定マーク「くるみん」を取得しました。
DeNAは今後も、すべての社員の「働きたい」という気持ちをサポートできるような取り組みを推進してまいります。