技術・モノづくり
上流工程から全員参加で高品質を生み出す、独自の開発スタイル
多くのIT企業はモノづくりの基本機能「Development(開発)」「Design(デザイン)」「Product(プロダクト)」を持っていますが、DeNAではそれらを支える「Infrastructure(インフラ)」「Security(セキュリティ)」「Quality(品質管理)」が事業成功確率を高めると考え、全社横断型組織内にそれぞれの専門部署を設けています。
Quality 品質
品質はプロダクト、プロジェクトに関係する全員で作り込むものとDeNAでは考えており、要件定義や機能設計などの上流工程から詳細設計や実装などの下流工程まで品質を作り込み、改善しています。また、DeNAの幅広い事業領域で求められる品質担保のための検証工程や検証技術を開発するとともに、事業・技術ドメインの深い理解による検証精度の向上、過去の経験を活かした改善、お客様の声をもとにした妥当性検証などにも取り組んでいます。
Infra-structure インフラ
現在、DeNA全体で1日約50億リクエスト※
、データ量はペタバイト級のトラフィックを扱っています。万が一、稼働中のシステムに何らかの障害が起きた際にも、待機システムに切り替える仕組みによってダウンタイムを限りなくゼロにすることができています。また、サービスによって異なるインフラ環境に合わせた仕組みを構築し、ユーザにより快適な環境を提供しています。
※リクエスト:サーバーと通信してインターネットを使ったサービスを取得すること
Security/セキュリティ
組織と技術の側面からセキュリティ施策を事業に適用していくために、複数の部署からなる横断的なセキュリティ対策チーム「DeNA
CERT」を編成。平時においても事業部門と連携し、セキュリティポリシーの浸透に努め、最新のセキュリティ対策を実施するとともに、安全・安心なサービス提供に尽力しています。万が一インシデントの恐れが生じた場合には、DeNA
CERTが中心となり対応します。専門性の高いメンバーが在籍しているため、迅速に対応することが可能です。
情報セキュリティ
組織を横断したサービスのQCD※改善力
DeNAでは、ゲーム、ライブストリーミング、スポーツ、ヘルスケアなどの各事業に籍を置き、よりユーザに近いところでモノづくりに取り組む事業部のエンジニアと、豊富な経験やノウハウを集約し、高い専門性をもって全社横断的に貢献するエンジニア組織を設けています。両者の徹底した連携によって、高品質なサービスを提供しています。
※QCD…Quality(品質)、Cost(コスト)、Delivery(納期)の略
全社横断型のエンジニア組織がサービス品質を追求
どれほど新規性があり、画期的なサービスであっても、お客様が触れる時に不安定な状態であれば、その魅力が伝わらないばかりか、それを提供するDeNAへの信頼を失いかねません。そこで、DeNAではインフラや品質管理、セキュリティなど、全社横断型組織内にそれぞれの専門部署を設け、一定以上のクオリティを担保する仕組みを構築しています。また、各事業部で培ってきたノウハウを活かし、事業ごとのニーズに合わせてカスタマイズして横断的に貢献する機能ももっています。
屈指のAIやUXのスペシャリストが各事業と協働
「AIを自在に駆使しながら世界に通用する新しいDelightを提供し続ける」という考え方を持ち、日本では数少ない“Kaggle
Grandmaster”のデータサイエンティストをはじめ、動画像処理、音声生成、強化学習、自然言語処理などに高い専門性を持つAI技術のスペシャリストが多く在籍しています。また、UXデザインを設計するプロセスや実例をつくり、社内に浸透していくために「エクスペリエンス戦略室」を設置。アイデア創出だけでなく、ユーザのリサーチや社会に何を還元していくべきかを考えながら実際のモノづくりまで、事業部やプロダクトオーナーと連携しています。
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